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6月11日(木)木更津市倫理法人会MS
『商人魂』が運んでくださった熱意の講話で夢が溢れた木更津の朝

6月11日(木)木更津市倫理法人会のモーニングセミナーには株式会社 タイラ代表取締役 志縁塾 塾長であられる 
平博氏をお招きして『経営者の本質』のお題でご講話をいただきました。

平氏は『はい!よろこんで!』のかけ声でおなじみの居酒屋チェーン大庄の創業者です。
1999年東証一部上場を機に大庄を辞されるも、大庄研修センター長として一万人を越える社員の教育にあたられた
情熱溢れる大人物です。
当日はすでに入梅の知らせがあったものの、前日からの雨があがり朝日が街を照らしました。
いよいよ期待のモーニングセミナーの幕開けです。



平氏は新潟県佐渡島のご出身です。集団就職で上京、二年間サラリーマンをし辞してから兄上が三軒長屋の真ん中の6坪の焼き鳥屋を開業する際に入店されました。鳥のさばき方も知らない平氏は他店で一ヶ月修行し戻られますがお店は客入りがまるで無かったそうです。日本酒一合60円、ビール大瓶280円の時代。客単価で一人300円から500円ほど、夕方6時から翌朝4時まで営業して3人から6人しかお客様が来ない。一日1500円から3000円の売り上げではどうしようもない営業でした。

「兎に角ずっと暇なんです。来店されたお客様だって間違って入ってきただけ。」

そんな暇な状況のなか兄上から外を掃除して来いと言われるまま店外の掃除をした。
戻ると兄上から「外で掃除しながら挨拶はした?何人?」と聞かれしていなかった平氏。
今度は挨拶しながら人数を数え掃除したそうです。
またお店に戻ると「それで返事は何人きた?」と兄上。
最初から言えばいいのに小出しにしてとムカッときたそうです。

言われた事だけをしていた自分、挨拶するだけでは街歩く人からの返事は来ないと気づいてからは
『挨拶を返してくれる方法』を考えたそうです。歩いている人の後ろについて行き、抜き様に笑顔で「こんばんは!」と不意をつくと
「おーこんばんは」と返事を返してくれる。
酔っている人に「こんばんは!」と挨拶すると「なんだーお前は?」と返ってきた。
そこで「若鳥焼きの店『とき』の店員です。本門寺通りにあります。」と言えた。
早朝からも始められた掃除の実践を6ヶ月ほど続けていたら町会でいつも掃除してくれてと噂に成ったそうです。
商店街の八百屋さん、豆腐屋さんから「いつもご苦労さん。」と言われる様に成った。
誰?あなたは?という興味を持って貰えればお店のコマーシャルが出来ると実感されたそうです。


それでもまるで売り上げが伸びない状況が続き、昼の仕込みが終わってから夕方五時の開店前まで空いた時間に兄上と銭湯に行き入浴客の方々の側で背中を流させてくださいとコミュニケーションをとり営業されたそうです。当時20才の平氏です。兄上にやれと言われてするしか無かった一回目は凄く恥ずかしかったそうです。お願いしてみると受け入れてくれる方がいて話しも聞いてくださる。
「初めは恥ずかしい。でも2回目からは自分の天職だと思える。これがいいんですよ。」
と実践から得た喜びをお伝えくださいました。
「風呂屋の常連は出来た。店の常連には成らなかったけど。」(笑)
銭湯でなじんでもたまに来店してくださる位でまだまだ売り上げは伸びない状況が続きます。


お客が来ないから仕込んでも売り切れない。賞味期限前の材料を焼き鳥にし試食して貰おうと無料で配った。
十分に美味しい焼き鳥になる材料を無駄にせずただで配った事が当たった。お弁当のおかずになど買いに来てくださるお客様、来店のお客様も増えてきて三千円だった売り上げが七千円、一万円と次第に上がっていったそうです。


「毎日の積み重ねが大切。お客様の言う事は断らない。」
来店されたお客様がお店に無いお酒など注文された時には他所のお店に売値でも買いに行った。
お客様が増えて兄上と二人だけ、忙しい6坪の店舗ではお勘定を全てお客様の自己申告にされたそうです。
お勘定の際にお客様が「焼き鳥何本とビール一本ね!」と言われた際には「ビール一本でそんなに酔わないでしょう?正直に言ってくださいね。」お客様が来てくださる喜びをコミュニケーションをとりながら信頼に変えて評判を呼ぶ繁盛店に成ります。



「こんな焼き鳥屋で終わらせないと夢と目標を持っていた。」
「売り上げが上がらなくても参ったなと弱音は絶対言わなかった。焼き鳥屋で学んだ事が庄やの魂です。」


毎日千円ずつの日掛けで預金を始めて4年間で480万円ほど積み立てた。新規店舗展開をしようと銀行に行ったが融資を断られた。国民金融公庫の審査では積み立てた通帳の厚さが日々の積み重ねと信用評価され融資を得たそうです。

多店舗経営をされる様に成ると従業員が定着してくれない問題ある業種なのだと痛感されました。
入社面接の際に将来の希望はと聞くと8割が独立し自分の店を持ちたいと伝えてくれた。ならばと独立制度を作られたそうです。
同時に持ち家制度を作り会社が保証人に成ったそうです。人材育成はとても大切。競争厳しい業界で優秀な社員が減れば店舗数は縮小し売り上げは下がる。「従業員にやる気に成ってもらえる環境を作る事が一番大事な事でした。」とお伝えくださいました。

『庄や』の店舗数が増え社員を大事にする制度などが評判を呼び、聞きつけたアサヒビールの中條高徳氏(元副社長)がやって来た。
庄やに食い込まなければと言いながらグイグイ入ってきたそうです。

ある日TV番組を見たと兄上社長から伝えられたのは
「鳥取県佐治村(当時)にやる気地蔵尊がある。このお地蔵様をお祭りして『やる気茶屋』をやりたい。」
平氏は直ぐさま飛んで行き店頭でやる気地蔵をお祭りする許可と『やる気茶屋』の使用許可を受けます。
開店決まりお店でのかけ声実習の際におなじみの『はい!よろこんで!』が生まれます。



平氏は東証一部上場を機に大庄を辞され大庄研修センター長として一万人を超える社員の教育にあたられました。
当初は鬼の平と言われた事もあったそうですが今は仏の平と言われているそうです。

社員教育の際に社員に伝える『得する人5条件』とは
1『気づく』ことができる人
2『気遣い』のできる人
3『素直な心』の本質がわかる人
4『縁を結ぶ』事の出来る人
5『躾と作法』のある人

逆に『損する人の5条件』とは
1 疑問、疑いを持つ人
2 批判、評価する人
3 他責にする人
4 否定する人
5 攻撃する人


顔を見ればその人の心が分かる。嫌な顔をしている人には喜びの言葉をかける。
実話を話して気づいてもらう。
平氏は6坪の焼鳥屋から学ばれ築かれた『商人魂』を大庄グループの素晴らしい社員教育に活かされておられます。

ご体験の数々を熱いお言葉で話された平氏に引き込まれあっという間に終了したモーニングセミナーでした。


    
レストランに会場を移し木更津市倫理法人会名物の第二セミナー(朝食会)を行いました。
講話で心打たれた会員達がすなおな言葉で感想を語り合いました。

平氏の隣りに座った焼鳥居酒屋『福のとり』を経営している福原会員に
「第一に経営理念を持つ事、志と信念をしっかり持ってやれば人はついてくる。」
「夢を持って常に語り続けることが大切。」
「奥さんが一番の理解者だから。」とお話しくださいました。
福原会員は「いままで漠然としていてめざすものがはっきりしていなかった。
お言葉に打たれました。」と早速経営理念づくりに取り組んでいます。





第二セミナーの終盤に平氏は「本日の栞の輪読【十三】反始慎終での読み合わせを聞いて
自分のやってきた事、考え方と全く一緒と思いました。」と栞の学びの素晴らしさにご共感くださいました。
そして当会渡邉会長が木更津でご一緒に学びませんかとお誘いして何と!!
ご入会のご返事をくださいました。大きな大きな実践をされてきた平氏が木更津市倫理法人会の仲間と成りました。
純粋な人柄が集い夢が溢れた大感動の第二セミナーでした。


現在はご出身地の佐渡島で『憩の館・佐志住施礎』を経営されて居られます。
故郷への大きな愛情で地元の方々の応援、地元の活性化に取り組んで居られます。
平さま、大変素晴らしいご講話をくださいましてありがとうございました。
また木更津にも帰って来てくださいね。会員一同、心よりお待ちして居ります。




次週6月17日(水)19時より20時まで木更津ビューホテルにて米菓『ばかうけ』でおなじみの
株式会社 栗山米菓 栗山敏昭社長のナイトセミナーを開催します。入場無料です。
翌18日(木)朝6時より7時まで東京ベイプラザホテルにてモーニングセミナーでご講話いただきます。

木更津市倫理法人会は現在83社の経営者が参加しています。
『この人の笑顔のために!』をモットーに渡邉会長と心を合わせて純粋倫理を共に学ぶ心の部活動です。
朝起きは大変ですがご参加ください。会員一同、心より皆様のお越しをお待ちしております。

木更津市倫理法人会広報委員長 曽根善範
| 木更津市 | 14:34 | - | - |