『教育から日本の再建を』
6月25日(木)東京ベイプラザホテルで開催された木更津市倫理法人会のモーニングセミナーには一般社団法人 国家経営研究会代表理事の山田宏前衆議院議員をお招きして『教育から日本の再建を』と題してご講話をいただきました。
山田氏は松下政経塾の2期生です。政治行政とは国家の経営であるとお話しを始められました。
杉並区長を勤めるまでは経営という感覚ではなかったそうです。区長当時は財政難。政治そのものがお金を生み出す事をしていない。予算を使うだけ使い区民に負担させるだけでは税を上げるという発想しかできない。
企業経営で考えると仮に経営難に陥った時に商品やサービスの価格を上げず徹底的なコスト削減に努める。国家経営も根本は同じと1000人もの人員を減らすなど行政改革を徹底して行い日本でも一番の財政へと立て直したそうです。
松山藩第7代藩主の板倉勝静は経済改革と平行して教育改革も行い藩の財政を黒字にした。精神の改革、教育こそ大事であるとお伝えくださいました。
杉並区長の時にある大学の先生と教育について語った。『高校からもっと学んでくれないと厳しい。』都立高校のトップと話すと『中学できちんと学ばせていない。』中学校の先生の6割が生活指導をしてかなりのエネルギーを費やしているが『小学校できちんと躾てくれない。』と言う。小学校の一年生の教室に行ってみると授業中に歩き回ったり落ち着きがない。一学期はほとんど授業に成らない。私立の幼稚園の方からは『園に入るまでに決まっている。』
このように幼児教育が大学にまでしわ寄せがある現状。
『幼児の親に伝えたいこと』
「親の愛情をいっぱい受けている子供はどんどん吸収してくれる。子供をたくさん褒めてください。」と伝えるとあやすってどうすれば良いのか、どんな本を読めば良いかと聞いてくる人もいる。家庭での教育だけでなく親の教育こそ大事。人格形成は学力とつながっている。積み木を重ねる様に一つ一つを大切に今、やっていかなければとお伝えくださいました。
『子供の教育に大切な事は』
1宗教心
何教ではなく高い所から天が見ている、祖先が見ているという気持ちを持つ事。
2道徳
教育勅語の12徳目、父母に孝に〜以て天壌無窮の皇運を扶翼すべし。までを分かりやすくご説明くださいました。
3日本の歴史に対する誇り
日本に生まれて良かったという教育の大切さ。
と3項目をあげてご説明くださいました。
『成人式で伝えたこと』
山田氏が杉並区長時代、毎年成人式の話しでは
「感謝できるのが大人、二十年間愛情を元に育った。両親にありがとうと言ってください。親だけでなく育んできた日本という国に感謝してください。」
遊就館にある遺書を読まれ自分の命のもとについて常に考えつつ日本人として誇りを持って生きて欲しいというメッセージを11年間言い続けた。一年で一番大事な行事であったそうです。
豊かで、楽しく、力強い日本を築くためには一人一人が誇りをもって天分を輝かせて生きる事が大切であると他にも沢山のお話しをくださった山田氏のお言葉の数々には純粋倫理に共する尊己及人、人生神劇を感じました。
木更津名物!楽しい『第二セミナー』
感動のモーニングセミナーが終了し始まった第二セミナー(朝食会)では山田氏を囲んで参加者が思い思いを語り合いました。教育についての熱い話しや講話者への質問、会員の現状や実践であったり。長めの話しも短いコメントも皆で話すこの第二セミナーが楽しみという方も多くいらっしゃいます。
山田様 素晴らしいお人柄で心が奮い立つご講話をくださいまして誠にありがとうございました。
木更津市倫理法人会 広報委員長 曽根善範